G検定に興味あるんだけど、取っても意味ないっていう意見多い・・・
本当の所はどうなんだろう?自分は受けるべきかな?
近年のAI活用の高まりから「G検定」というAI資格に興味を持っている人も多いのではないでしょうか?
当記事では、この「G検定意味ない」を私なりに分析・解説した上で、どんな人がG検定を受けるべきかをお伝えします。
さらにオススメの学習方法と受験時の心得もお伝えしますので、是非最後までお読み頂ければ幸いです。
【記事を書いた人】
☑️ IT経験15年以上の現役DX推進 兼 DX人材教育担当
☑️ 事業会社のDX推進担当として多数のAI導入プロジェクトを推進中
☑️ JDLA G検定・E資格を取得済
☑️ DX検定にてDXプロフェッショナルに認定
プロフィール詳細はこちら
G検定とは
G検定の概要について少しおさらいしましょう。
概要
日本ディープラーニング協会のWebサイトでは、以下のように定義されています。
ディープラーニングの基礎知識を有し、適切な活用方針を決定して、事業活用する能力や知識を有しているかを検定する。
日本ディープラーニング協会Webサイトより引用
ご覧の通り、ディープラーニングを事業活用できる能力や知識を問うものとなります。
従って、プログラミングなどの実装面は問われません。
学習期間・難易度
☑️ 学習時間目安:30時間〜50時間(期間1ヶ月〜2ヶ月程度)
☑️ 難易度:合格率平均60~70%程度で、比較的易しい試験
「G検定は意味ない」の解説
「G検定は意味ない」で挙げられる理由は、以下の2つに集約できると思います。
☑️ 就職や転職に有利にならない
業務の役に立たない
G検定に合格しても、AIを活用したシステムを構築することはできませんし、いきなりAI導入プロジェクトをバリバリ引っ張っていくのも難しいでしょう。
一方でG検定レベルの知識は、AI活用に携わるための足切りレベルとも言えるでしょう。
例えば
など、G検定を通じてAIの初歩的かつ体系的に整理すべき知識を広く学習することが可能です(勿論これらは初歩の初歩です。)
これらを知っているだけでは、AI関連のプロジェクトで大活躍まではできませんが、逆にこれくらいを知らないと全く会話についていけません。
G検定に合格してもそれ程にはならないかもしれませんが、G検定相当の知識が無ければお話にもならないということです。
G検定合格のゴールは、あくまでAIの最低限の基本知識を身につけるものだと理解しましょう。
就職・転職で有利にならない
G検定に関わらず、ほとんどの資格でそれを取得したこと自体で就職や転職に有利にはなりません。
しかし、G検定取得によって得られた知識を元に、AI活用などの業務に携わってきた経験があれば、有利に働くと考えられます。
しかも最近は、大手企業の求人情報に、G検定が掲載されているものも見られます。
dodaより引用
dodaより引用
dodaより引用
☑️ その上で、AI関連の実務経験を得ることでさらに深めていこう。
G検定の知識・スキルを活用して転職を考えたい人はこちら(DODAエージェントサービス)
G検定を受験すべき人
これまでの内容を踏まえ、私がG検定を受験すべき人は、以下全てが当てはまる人だと考えています。
☑️ 直近で、AI活用などの業務に携わる予定がある
☑️ AIの実装・構築スキルまでは得る必要がない
☑️ 資格取得というモチベーションで短期間で知識を得たい
過去に書籍とかでAIについて学んでて、今は業務でAIプロジェクトとかに携わっているけど、こういう場合は学び直した方が良い?
現在の業務で問題が無いようであれば、改めて受験する必要性は低いと思います。
体系的に知識を増やしたいということであれば、G検定の公式テキストを読むのも良いです。
AIには興味あるけど、直近AI活用に携わる予定はないかな・・・
先んじてG検定で学んでおくというのは勿論アリです。
但し、やっぱり業務で活用できてこその知識ですから、G検定の合格はあくまでスタートラインに立つことだと理解しましょう。
AIの実装までできるようになりたい!
その場合は、E資格(エンジニア資格)の方がオススメです。
E資格を受験する前提で、その前段階としてG検定から入るというのもアリです。
それから「G検定意味ないとまでは言わないけど、メリットに対して費用が高すぎる」という意見もよく聞きます。
(正直、これは私もちょっと同感です。)
受検費用は、一般:13,200円、学生:5,500円と結構なお値段です。
私のような文系でも受けられる?
G検定は、文系・理系は問わない試験です。数学の問題が一部出題されたり、AIというテーマ自体から、理系の方が有利に思われがちですが、一方で暗記も多いので、その面では文系の方が有利とも言えます。
オススメの学習法
公式テキスト + 問題集 + 模擬試験による独学
前述の通り、そこまで難易度の高い試験ではありませんので、公式テキスト+問題集+模擬試験での独学で十分合格できると考えています。
問題集は、”黒本”が有名ですが、先に紹介の問題集の方が、試験範囲の網羅性が高く個人的にオススメです。
Amazonの評価でも”黒本”が3.7、上に紹介の問題集は4.4となっており高評価です。
2週目):問題集を1周。公式テキストとグーグル先生を駆使。
3週目):問題集を更に1周。解説を見ても分からない問題はグーグル先生も活用。
4週目):無料模擬試験の実施。AIの歴史や発明家名などは必要に応じてカンペを準備。
上記スケジュールは少しタイトです。8週プランにすれば、余裕が出るでしょう。
問題集を一通り終えたら、必ず模擬試験を受験して形式に慣れておきましょう。
G検定の模擬試験一覧
運営会社 | URL | 備考 |
Study-AI | https://study-ai.com/generalist/ | |
DIVE INTO CODE | https://exam.diveintocode.jp/exam | |
キカガク | https://www.kikagaku.ai/course/g-certification-exam/detail/ |
もっと効率的に学習したい!絶対合格したい!方へ
全く知識無いのに、一からテキスト読み込むのは辛いな。。
受験するからには確実に合格したいし・・・
そのような場合は、AIのプロの動画講義を受講できる対策講座がオススメです。
少々お値段は張りますが、無料体験やサンプル動画もありますので、まずはそちらから見ていただいてから判断というので良いと思います。
講座 | 費用 | 形式 |
---|---|---|
Udemy |
24,000円 |
動画講義 |
資格スクエア | 66,000円 | 動画講義 |
アガルートアカデミー | 65,780円 | 動画講義 |
G検定講座の詳しい比較記事もありましたので、ご参考まで。
受験時の心得
ここでは私の受験経験を元に、受験実施時の心得3箇条をお伝えします。
迷っても取り敢えず回答し「後で確認」の対象に。
1問あたりにかけられる時間は、約36秒です。
従って、スピード感を持って回答しないとまず時間切れになります。
迷う問題、全く分からないという問題は、唸っていても仕方ないですので「取り敢えずこれかな」というものを選択しておきましょう。
受験時には「後で見直し」とするチェック機能もありますので、有効活用しましょう。
G検定の合格基準は公開されていませんが、大凡7割程度と言われています。
7割である場合、全約200問のうち、3割である60問程度は間違えても合格できることになります。
G検定本番では、模擬試験や問題集には無かったような「面食らう」問題が毎回出題されるようです。
しかし、ここで冷静さを失わないように、60問くらい間違えても合格するからと自分に言い聞かせましょう。
G検定は、他の試験に無く「自宅でのWEB受験かつカンペ見放題」です。
しかし、先に触れた通り、実際はカンペをゆっくり見たり、1問ずつググる時間などありません。
私はカンペを周到に準備するくらいなら、問題集や模擬試験をたくさん解いて、知識を増やしておくことをオススメします。
実際はカンペを探す時間は結構な時間ロスになりますので、時間が余った場合に使うなどにしておきましょう。
おまけ
最後に、私がG検定合格の際に受け取ったメールをお見せして本記事は締めたいと思います。
G検定に合格すると、↓のようなメールが送られてきます。
合格ラインが開示されていないためか、点数は教えてくれません。
それから、G検定に合格すると別途合格証となるロゴファイルをもらえます。
ただ、自分でダウンロードする必要があるのですが、期限がありますので今後受験される方はご注意ください。
私は気づいた頃には、時すでに遅しでした・・・
ということで、今回は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました!