社内SEになるのに必要なスキルや能力はある?
社内SEへの転職を検討されている場合、このように考える方は多いのではないでしょうか。
当記事では、私の社内SEへの転職2回の経験をもとに、社内SEに必要なスキルや能力について解説します。
私は社内SE転職により、年収の大幅アップとやりたい仕事をゲットしました。
今回お伝えする内容は、私が現職(社内SE)への転職時にアピールしたポイントとほぼ同じです。
少なくとも、私は当記事の内容での転職成功実績がありますので、皆さんの参考になれば幸いです。
私のプロフィールです。
・IT系会社員歴15年、現役社内SE10年目
・大手ヘルスケア企業にて全社のデジタル・IT企画、推進に従事
・ITストラテジスト、プロジェクトマネージャなどのIT資格多数取得
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先に結論をお伝えします。
☑️マネジメント力
☑️幅広いITスキルと得意分野一つ
☑️業務知識
続いて一つずつ解説していきましょう。
コミュニケーション力
社内SEの業務の特徴の一つとして以下が挙げられます。
社内では、複数の事業部門の社員の意見や利害を調整したり、取り纏める立場となります。
社内SEにとって事業部門の社員は「顧客」のような存在になりますが、何でも事業部門の言いなりになっていては、役割を果たしていると言えません。
時には、毅然とした態度で事業部からの要望を断る場面もありますし、その際には論理的だけでなく感情的も配慮しながらコミュニケーションを取る必要があります。
社外では主にITベンダーとの折衝力が問われます。
ベンダー側の話す内容を正しく理解し、事業部門への橋渡しになるのは勿論、ベンダー側でのプロジェクト進行や品質に問題がある場合は、明確に指摘する必要があります。
多様な関係者と協調しながら業務を遂行できるコミュニケーション力が求められます。
マネジメント力
社内SEの業務のもう一つの特徴があります。
進行中のシステム導入プロジェクトだけでなく、事業部門からの問い合わせ対応や、システム障害、または外部ベンダーとの契約手続きや稟議書等の各種社内文書作成など非常に多岐に渡ります。
これらの業務は突発的なものも多く、それらを臨機応変に優先度を設定し、自ら納期を調整しながら進める必要があります。
自分だけでは解決できないようなタスクも多くある中、随時適切に関係者を巻き込むことも非常に重要です。
複数のタスクやプロジェクトを並行で進められるマネジメント力が求められます。
幅広いITスキル+得意領域を一つ
但し、事業会社の社内SEにおいて、プログラミングなどの高度な技術スキルが求められることは少ないです。
理由は、ほとんどの事業会社でシステムの実装部分については外部ベンダーに委託する為です。
それよりも社内SEにはベンダーが作ったものが本当に欲しい物になっているのか、ベンダーが言っていることが本当に正しいのかを、常に判断する能力が必要です。
また、前述の通り複数のシステム導入プロジェクトを多数の外部ベンダー進めることも多く、その為には、幅広いITスキルが必要です。
全てに精通する必要はありませんが、体系的に理解しておくと言う意味では、基本情報処理試験レベルの知識を目安にするのが良いでしょう。
それに加えて、自身の得意分野や専門分野として、システムアーキテクチャや、プロジェクトマネジメント、インフラ、セキュリティなどで一つあれば尚良いと思います。
私の場合、現職への転職の際のアピールポイントとして大きかったのは、AI関連のスキルがあったことだと思います。AIエンジニアの資格であるE資格取得に向けて学習をしておりました。
私のE資格取得に関する記事はこちら
基本情報技術者レベルの体系化された知識と得意領域一つをアピールポイントにしましょう。
業務知識
最後に、所属会社で求められる業界や業務の知識です。
理由は、近年のIT人材不足の状況から、問わない会社も多くなってきているからです。
実は私自身、2回の社内SEへの転職の際にも、業界としてはほぼ未経験でしたが内定をもらうことができました。
但し注意点として、全く業務に興味がないと、入社してから苦労すると思います。
私自身も一回目の転職先が流通業で貿易業務に関して、勉強する必要があったのですが、中々覚えられなかったことがありました。。
最悪、業務知識は無くてもOK。但し、興味の持てる業界を選びましょう。
まとめ
まとめていきましょう。
☑️複数のタスクやプロジェクトを並行で進められるマネジメント力
☑️基本情報技術者レベルの体系化された知識と得意領域一つ
☑️最悪、業務知識は無くてもOK。但し、興味の持てる業界を選びましょう。
私が実際に社内SEに転職した際には、特に1番目のコミュニケーション力と2番目のマネジメント力をしっかりアピールできたことが内定に繋げられました。
3番目のITスキルは、一定程度はあって当然と見られますので、ある程度網羅的に基本スキルがある上で「この分野には自身あり」と言えたら尚良いと思います。
4番目の業務知識は、既に経験のあるものでも良いですが、より興味のある分野を選んでみるのも入社後の伸び代にもつながりますので良いのではないかと考えます。
当記事が皆さんのより良い社内SE転職に繋げられれば幸いです。
それではまた!