社内SEへ転職したいけど、何を基準に企業を選べば良いの?
社内SEへの転職を考える際、給与や勤務地、必要な経験・スキルは勿論確認されると思いますが、それと同じくらい重要な基準が存在します。
そこで当記事では、社内SEへの転職先を選ぶ際に気をつけるべき、見落としがちな重要基準3選というテーマでお伝えしていきます。
私のプロフィールです。
・IT系会社員歴15年
・現役社内SE10年目、大手ヘルスケア企業に勤務
・全社のIT戦略・企画に従事
・ITストラテジスト、プロジェクトマネージャなどのIT資格多数取得
詳しくはこちら
実は社内SEへの転職は、SEの転職の中でもベンダー⇨ベンダーの転職とは全く異なります。
折角、社内SEに転職できたのに「こんなはずじゃなかった」とならないように是非参考にして頂ければと思います。
重要基準の解説の前に・・・
では、早速いきましょう!と言いたい所ですが、その前に社内SEがそもそもあなたに合っているかという点を先に確認しておいた方が良いでしょう。
未確認の方は先にこちらの記事をご参考にしてみてくださいね。
社内SEの転職先選びの重要基準3選
先に3つ全てお伝えしますと、以下になります。
2. 業界・業種の給与水準は?
3. 社風は合いそうか?
どれも私の経験に基づいて非常に重要と考えるポイントとなります。
それでは、一つずつ解説していきましょう!
会社におけるITの位置付けは?
そもそも「ITの位置付け」って何?
ここでいう「位置付け」とは「重要度」と言い換えても良いでしょう。
「重要度」という言い方だとそれが高いことを良しとするように伝わると思った為、「位置付け」という中立な言い方にしました。
え?ITの重要度が高いのは良いことなんじゃないの?
確かに、会社においてITの重要度が高いと、在籍する社内SEのやりがいやモチベーションにつながりそうです。
但し、重要度が高いということは、その分責任も重く、業務量も多くなります。
ベンダーから社内SEへ転職を希望される方には、ワークライフバランスやを求めている方も多いと思いますので、私は必ずしも重要度が高いことが良いとは限らない※と考えています。
大事なのは、「会社が求めていることやレベル」と「皆さんがやりたいことやモチベーション」に合う会社を選択するということなんですね。
ITの位置付けを知る方法
「会社におけるITの位置付け」ですが、
組織の成熟度についてはこちらの記事に詳しく記載しておりますので、ご一読頂ければ幸いです。
「ITの位置付け」を確認する方法として一番コスパが良いのは、その会社や業界に詳しい転職エージェントに確認することです。
組織情報は企業にとって機密にあたることも多い為、100%は教えてくれないかもしれませんが、募集企業としっかりコネクションを張っている転職エージェントは、一定の情報を持っている筈ですので、必ず確認しましょう。逆にそのような情報をくれない、あるいは企業から情報を得ようともしていない転職エージェントとはお付き合い自体を考えるべきです。
そして、面接までこぎつけたなら、面接官(企業内部の人)に直接確認することも忘れないようにしましょう。
転職エージェントの情報が間違っている可能性もあるので。
業界・業種の給与水準は?
給与なんて、当然の確認項目なんですけど。
こう思われた方、お待ちください!
ここでお伝えしたいのは、
社内SE転職において、あなたの給与水準は業界・業種の選択によってほぼ決まってしまう
ということです。
多くの事業会社において、社内SEなどのIT技術者用の給与テーブルを用意できていません。
従って、事業会社の標準的な給与テーブルを元に、あなたの年齢や経験年数によって決めることになります。
そうなると、給与水準の高い業界・業種を選択するほど、給与は高くなるということになります。
給与水準の高い業界について纏められている記事がありましたので、気になる方はご一読ください。
私自身は幸運なことに、この業界選択には成功しています。
実際に1度目の転職でベンダーSE⇨社内SEになった時、年収が1.5倍になりました。しかも残業時間は減りました。(感動)
社風は合いそうか?
最後に「社風」です。
やりたい仕事ができて、給与良かったら、そんなんどうでもいいわ!
と思われた方、本気でそう思われた方は、この部分は読み飛ばしてもらっても大丈夫かもしれません。
しかし、私のように心が弱く、周りと程よく合わせながら仕事をやっていきたいという方はご一読の価値ありだと思っています。
現在ベンダー側在籍の方に特にお伝えしたいポイントでもあります。
ベンダーSEの皆さんは会社において主役です。自らの頑張りによって売上を上げることができます。
しかし、事業会社の情報システム部門は、ほとんどの場合収益を生み出さない管理部門です。
頑張って稼いでくれている事業部門をサポートする立場です。立場は弱いことが多いです。
従って、同じ社内と言えど事業部門というのはある意味「お客様」のような存在となります。
社風とは、事業部門中心に作られるものとなりますが、その「お客様」が作る社風に、管理部門である情報システム部門も合わせるというのが自然の摂理です。
あなた自身がその社風に染まる必要はありません。
ただし、適応・許容できる範囲でないと長期的な勤務は難しいと思います。
何故なら、長期的に無理に会社の社風に合わせることは自分に嘘をつき続けるのと同じであり、それは誰であっても無理だと考えるからです。
ここでも私の体験談をお伝えします。2社目の話です。
簡単に言うと以下のような会社でした。(在籍当時)
☑️古き良き日本企業 THE 年功序列
☑️絵に描いたような体育会系 若手は飲み会で一発芸
☑️残業が多い=頑張っている
☑️ITに詳しい=オタク?
最近は徐々に変わってきていると思いますが、私の在籍当時(2012年〜2019年)としては概ね間違ってはいないと思います。
どうでしょうか?「やりたい仕事ができて給与が良い」と引き換えに、合わせられそうでしょうか?
全然余裕!
ちょっと無理かも・・・
感想は人それぞれだと思いますが、合わない人にはやはり厳しいのではないでしょうか。
私の2回目の転職の要因の二つ目に「社風」が含まれていることはもはや言うまでもありません・・・・
そして「社風」の実態は、正直入ってみないと分かりません。
しかし、やれることはあります。色々な確認方法がありますが、手っ取り早いのは転職クチコミサイトです。
転職クチコミサイトをフル活用し、気になる会社の口コミ情報は片っ端から調べていきましょう。
社内SE転職の口コミ情報の調べ方は別記事を参考にしてください。
まとめ
当記事では私の経験を元に、社内SEへの転職の際の重要確認ポイント3選を挙げさせていただきました。
・社内SEの年収は業界・業種の水準で決まると心得よう。
・長期就業を見据えるなら社風に適応できるかも重要ポイントだと心得よう。
当記事が、社内SEへの転職を目指す方の今後の企業探しに少しでもお役に立てば幸いです。
最後までお読み頂き有難うございました。
それではまた!